売れる商品を見つけるコツ:アンケート&トレンド調査の方法

売れる商品を見つけるコツ:アンケート&トレンド調査の方法

副業としてECを始めるにあたり、最も重要なのが「いかに売れる商品を見つけられるか」です。いくらサイトデザインを整えたり、広告を打ったりしても、そもそも需要がない商品では成果は出ません。そこで本記事では、副業初心者でも取り組みやすい“売れる商品探し”のポイントを徹底解説します。

具体的には

  1. SNSでリアルタイムトレンドをつかむ方法

  2. Google関連ツールを使った検索需要の分析手法

  3. アンケートを活用してニッチなマーケットを発掘するコツ

を中心に、それぞれの具体的手順や注意点、実践例を豊富に紹介します。最後までお読みいただくことで、自分でも「売りたい商品」の輪郭がはっきり見えてくるはずです。


1. SNSを使ったリアルタイムトレンド調査

1-1. なぜSNSが最強のリサーチツールなのか

SNS(X/Instagram/TikTokなど)は、ユーザーが「実際に手に取って使ってみた感想」や「買ってよかった!」という生の声が投稿されやすい場です。特にX(旧Twitter)では、購入者がリアルタイムで感想をツイートし、リツイートやいいねで拡散されることが多く、一気にバズるケースも少なくありません。

  • リアルタイム性
    投稿された瞬間から直近の反応がわかるため、今まさに“売れている商品”や“話題になっているトレンド”をキャッチできます。

  • ユーザーの生の声を読むことで、潜在的な悩みを拾える
    「こんな商品ほしかった」「この部分が改善されるともっと便利」など、ユーザーが率直に感じている課題を知れるため、新商品を企画する際のアイデア源にもなります。

  • 画像・動画で使い方や雰囲気がすぐにわかる
    InstagramやTikTokでは、実際に使ってみた動画や写真が投稿されるため、テキストだけでは伝わりにくい“商品の魅力”を視覚的に把握できます。

1-2. X(旧Twitter)でのキーワード調査手順

  1. 検索ワードの選定

    • 例:「買ってよかった○○」「Amazonで人気○○」「楽天で話題」など。

    • 具体的には、ジャンル名+「買ってよかった」で検索すると、「実際に購入して満足度の高い商品」がヒットしやすい。

  2. 検索結果の絞り込み

    • 左サイドバーの「最新」「人気」「画像」「動画」タブを活用。まずは「最新」でリアルタイムに投稿されたツイートを確認し、その後「人気」でリツイート数・いいね数が多い投稿をピックアップ。

  3. 投稿内容の分析

    • 投稿本文だけでなく、リプライ欄に注目。ポジティブな反応ばかりではなく「ここが使いづらい」「長持ちしない」などネガティブな評判があるかもチェック。

    • 投稿者が掲載している商品リンク(Amazon/楽天商品ページ)をクリックし、商品名やブランドを確定。

  4. 定量・定性データの収集

    • ① ツイート数(同ワードでツイートされている回数)

    • ② リツイート数・いいね数(反響の大きさ)

    • ③ ハッシュタグ(#買ってよかった、#便利グッズなど)の有無

    • ④ 投稿画像・動画の内容(使用シーンやレビューの質)
      これらを表にまとめることで、どの製品が「話題性」「満足度」「ユーザー層」を兼ね備えているかを一覧で比較しやすくなる。

実践例

  • 検索キーワード:「買ってよかった キッチン家電」

  • 条件:リツイート数が200以上かつ「Amazon購入リンク」が貼られているもの

  • 結果:あるツイートで「タイガーの蒸気でご飯を炊く炊飯器」がバズっており、使用シーンや味の感想が写真付きで詳細にレポートされていた。これを契機に、同商品を仕入れて販売するシナリオを検討してみる。

1-3. Instagramのハッシュタグ調査手順

  1. ハッシュタグの選定

    • 例:「#便利グッズ」「#時短家事」「#料理好きな人と繋がりたい」など。

    • Instagramはビジュアル重視のため、写真や動画から瞬時に「どんな使い方がされているか」を把握できる。

  2. 投稿数・いいね数のチェック

    • ハッシュタグで検索すると、右上に投稿数が表示される。「1万件以上」のタグはトレンド性が高い証拠。

    • 人気投稿(上部にピン留めされている投稿)をクリックし、いいね数とコメント数から反響度を評価。

  3. ストーリーズやリールも活用

    • ストーリーズは24時間で消えるが、短い動画で使い方を紹介しているケースが多い。

    • リール(Reels)は音楽やテキストを組み合わせて“おもしろく”使い方を伝えている場合が多く、商品価値を再発見できる可能性が高い。

  4. 競合アカウントのフォローアップ

    • 例:「#ランキング1位 キッチングッズ」系の投稿をしているインフルエンサーや企業アカウントをフォローし、どの製品をプロモーションしているかを定点観測。

    • 同じ商品の複数インフルエンサーによるレビューが増えてきたら、「いよいよ国内市場でも需要が高まっているサイン」と判断。

実践例

  • ハッシュタグ:「#子育て便利グッズ」

  • 投稿数:12,000件

  • 人気投稿例:Instagramユーザーが「#子育て便利グッズ」で紹介していた「折りたたみ式授乳クッション」。使い勝手や洗えるカバーの写真が複数掲載されており、コメント欄では「どこで買ったの?」「色違いがほしい!」といった声が多数。

  • 結論:子育てママ向けのECサイトにおいて、同クッションを取り扱えば「需要あり」と判断できる。

1-4. TikTokの「バズ動画」探し

  1. キーワード検索

    • TikTokでは「バズってる商品」をキーワードにすると、商品レビューや開封動画がおすすめ順で表示される。

  2. 再生数・いいね数・コメント数をチェック

    • 特に再生数が数十万回以上の動画は「潜在顧客数」が膨大であるため要注目。

    • コメント欄に「私もこれ欲しい」「どこで買えますか?」など購買意欲の高い声があるか要確認。

  3. ハッシュタグチャレンジに注目

    • 「#便利グッズチャレンジ」「#おうち時間グッズ」など、ユーザー参加型のチャレンジが発生している場合、その商品が“口コミで広がっている”証拠。

  4. 動画クリエイターとのコラボを検討

    • もし予算が許すなら、同じジャンルのフォロワー数10万人以上のクリエイターにサンプル提供してレビュー動画を作ってもらうと、一気に認知拡大が可能。

実践例

  • キーワード:「#バズってる商品」

  • 人気動画:あるTikTokerが紹介していた「3D立体泡洗顔ブラシ」が一夜にして50万再生を突破。ユーザーが実際に泡立てる様子を短時間でまとめており、「洗浄力がすごい」「肌触りが柔らかい」と高評価。

  • そのクリエイターが商品リンクをプロフに貼っており、視聴者がすぐ購入できる導線が完備。これを参考に、自サイトでも「使用前→使用後」をわかりやすく見せるLPを用意するとよい。


2. Googleを使った検索トレンド・需要分析

2-1. Googleトレンドで需要の「盛り上がり」を可視化

  1. トレンドキーワードの選定

    • 業界ごとに月単位・週単位で検索数が急上昇しているキーワードをピックアップ。

    • 例:「ネッククーラー」「電気毛布」「日焼け止め UV」など、季節商品はシーズン前に検索数が急増する。

  2. 複数キーワードの比較

    • 例:「コーヒーミル」「コーヒーマシン」で比較すると、一方が他方より検索数が2倍近く高い場合、「コーヒーマシン向けの製品ラインナップを充実させたほうが需要が大きい」と判断可能。

    • さらに「ブランド名+商品名」(例:「HARIO コーヒーミル」)を入力すると、特定ブランドの人気度も把握できる。

  3. 地域別トレンドもチェック

    • 左ペインで「地域」を選択すると、全国・都道府県・都市別に検索人気度が表示される。

    • 例:東北地方で「電気毛布」の検索数が突出して高い場合、寒冷地向けに訴求した商品ページやオーガニック検索対策(SEO)を強化してみる。

  4. 類似の上位関連キーワードを抽出

    • 検索結果下部に表示される「関連キーワード」や「トピック」は、ユーザーが合わせて興味をもっているワードを示す。

    • 例:「ネッククーラー」関連で「アウトドア」「キャンプ 防寒」などが出ていれば、アウトドア用品カテゴリーでも訴求できる余地がある。

実践例

  • 検索キーワード:「USB 加湿器」

  • 結果:冬場は検索数がピークになりやすいが、春先になると一気に検索数が減少。

  • 関連キーワード:「卓上 加湿 器 省エネ」「加湿器 小型 USB」など。

  • 結論:春先(3月中旬以降)は「卓上加湿器」が売れ残るリスクがあるため、3月中旬以降は在庫を絞りつつ「ハイブリッド加湿器」や「卓上アロマディフューザー」など季節を問わずニーズがある商材に切り替える戦略が有効。

2-2. Googleキーワードプランナーで「需要のボリューム」を把握

  1. キーワードプランナーの設定方法

    • Google広告アカウントを取得し、管理画面から「キーワードプランナー」を開く。

    • 「新しいキーワードを見つける」を選び、複数のキーワードを入力(例:「電気毛布」「USB 加湿器」「アロマディフューザー」など)。

  2. 月間平均検索ボリュームと競合性を確認

    • 「月間平均検索ボリューム」は、そのキーワードが日本国内で月にどの程度検索されているかを示す。

    • 「競合性」は、広告(リスティング広告)を出稿するときにどれだけ競合企業が多いかを示す指標。競合性が「高」だと、リスティング広告費用が割高になる可能性がある。

  3. 推奨入札価格(上限クリック単価)を把握して広告運用に活かす

    • キーワードプランナーでは「上位ページランクを得るための推奨入札単価」も表示される。

    • たとえば「USB 加湿器」の場合、推奨入札価格が200円以上と高めであれば、PPC広告予算を多めに確保するか、別の関連キーワード(「卓上加湿 ミニ 検索」「加湿 器 小型 静音」など)にターゲットを分散するといった戦略が立てられる。

  4. キーワードグルーピングで効率的にコンテンツを作成

    • 類似キーワード(ミドルキーワード・ロングテールキーワード)をグループ化し、ECサイト内のカテゴリーページや商品説明に応用する。

    • 例:

      • ミドルキーワード:「USB 加湿器」「卓上 加湿 器」

      • ロングテールキーワード:「USB 加湿器 静音 小型」「卓上 加湿器 アロマ 対応」

    • これらをもとに、商品ページの見出し(h2~h3)や説明文に自然に組み込み、SEO対策を強化する。

実践例

  • キーワード:「電気毛布」

  • 月間検索数:40,000件、競合性:高、推奨入札価格:150円

  • キーワード:「ミニ電気毛布」

  • 月間検索数:5,000件、競合性:中、推奨入札価格:80円

  • 結論:「電気毛布」は競合が激しいため広告コストが高くなる可能性がある。一方、「ミニ電気毛布」はボリュームは少ないが競合性が中程度なので、リスティング広告を抑えつつニッチな需要を狙うのも有力戦略。


3. アンケートを活用したニーズ発掘

3-1. なぜアンケートが効果的なのか?

アンケートを実施すると、SNSや検索トレンドだけでは拾いきれない“潜在的な不満・要望”“具体的な生活シーンでの悩み”が洗い出せます。たとえば、SNSで「便利グッズ」として流行りの製品はあっても、「実は〇〇の機能があるともっと使いやすい」という声はなかなか投稿されにくいです。アンケートでダイレクトに「現在困っていること」を尋ねることで、まだ世に出回っていない新たなビジネスチャンスを見出せるのです。

3-2. Googleフォームを使ったアンケート作成手順

  1. Googleフォームの基本設定

    • Googleアカウントにログインし、Googleドライブ上で「新規」→「Google フォーム」を選択。

    • タイトルは「〇〇(あなたのECジャンル)に関するアンケート」、説明文に「このアンケートに回答していただいた方には、後日抽選でAmazonギフト券500円をプレゼント!」などとインセンティブを設定すると回答率が高まる。

  2. アンケート設問の作成

    • 必須設問例

      1. 「現在、〇〇ジャンルで購入したいと思っている商品はありますか?」(自由記述)

      2. 「今、お住まいの地域で困っていることは何ですか?」(選択式 or 自由記述)

      3. 「その悩み・不便はどのくらい深刻ですか?」(5段階評価:非常に深刻〜まったく困っていない)

      4. 「既存の商品で解決できなかった理由や要望があれば教えてください」(自由記述)

    • 任意設問例

      • 性別

      • 年齢

      • 職業(会社員/フリーランス/主婦など)

      • 家族構成(単身/夫婦のみ/子ども1人/子ども2人以上…など)

    • アンケートの分量は15問以内に抑えると離脱率が下がる。設問タイプは「チェックボックス」「ラジオボタン」「テキスト回答」を適宜織り交ぜる。

  3. 回答フォームの公開方法

    • フォームの右上「送信」→リンクアイコンをクリックし、短縮 URL をコピー。

    • 取得したURLを、SNS(X、Instagram、LINE公式アカウントなど)やブログ記事末尾に貼り付け、「ぜひご協力をお願いします」とコメントを添えて配信。

    • 回答締め切り日を決めて、予め告知すると回答数が集めやすい。

  4. 回答データの集計と分析方法

    • Googleフォームの「回答」タブでリアルタイムに集計状況を確認可能。

    • 全回答が揃った段階で「スプレッドシートにエクスポート」をクリックし、Googleスプレッドシートへデータを出力。

    • スプレッドシート上で「ピボットテーブル」を使って設問ごとの集計を作成。さらに「フィルター」を活用して、例えば「女性回答のみ」「20〜30代のみ」などターゲット層別の傾向を抽出。

    • 自由記述回答欄は一つ一つ目視で読み取り、キーワードごとにタグを付けて集計する(例:「使い勝手」「サイズ」「価格」など)。キーワード抽出ツール(Googleスプレッドシートのアドオンなど)を使えば効率化できる。

実践例

  • アンケート対象:30~40代の主婦100名

  • 設問:「今家事で一番困っていること」「家事関連であったら嬉しい機能は?」

  • 結果:

    • 回答の70%が「洗濯物の乾燥不足(部屋干し時のニオイ)」を挙げていた。

    • 回答の50%が「コンパクトに折りたためる“室内物干しスタンド”がほしい」と記載。

  • 分析:室内物干しスタンドはすでに多くの商品が出回っているものの、「折りたたみ時の収納寸法が大きすぎる」「部屋干し特有のニオイ対策機能がない」などの声が多かった。

  • 提案:補助的に「除湿ファンを同梱した収納小型物干しスタンド」をOEMで開発するアイデアが浮上。

3-3. LINEアンケートを使ったフォロワー向けリサーチ

  1. LINE公式アカウントの開設と認証申請

    • まずLINE BUSINESS CENTERに登録し、公式アカウントを開設。認証済アカウントにすると、ユーザーの信頼度が上がり友だち登録も増えやすい。

  2. アンケート配信のステップ配信設定

    • LINE公式の管理画面から「リッチメッセージ」を作成し、アンケートURLやボタンを配置。

    • ステップ配信(キーワード応答メッセージ)で「アンケートに答えてAmazonギフト券をGET!」などと設定し、新規友だち追加者にもアンケートを自動的に案内。

  3. 高い回答率を維持するコツ

    • アンケートフォームの入力項目を10問以内に絞る。

    • スマホでスクロールせずに回答できるよう、設問をコンパクトにまとめる。

    • 「回答所要時間は1~2分です」と予め周知しておくと離脱が減る。

  4. 回答データの活用方法

    • LINE公式アカウントでは、「友だち属性(性別・年齢層・地域)」を把握できるため、アンケート結果と掛け合わせることでターゲット像をさらに詳細に特定できる。

    • 回答数が少ない場合は、同じくLINE公式の「リマインドメッセージ」を配信し、回答を促すと回収率が向上する。

実践例

  • 友だち数:500人(30代~40代が中心)

  • アンケート設問:「在宅ワーク中に感じる不便は?」「自宅で使うデスク周りの便利グッズでほしいものは?」

  • 結果:

    • 回答の60%が「机の上が散らかる」「小物を収納する場所が足りない」と回答。

    • 30%が「配線まわりの整理が面倒」という悩みを抱えている。

  • 分析:在宅デスク周りの収納グッズや配線整理グッズにはまだニーズがある。具体的には「360度回転式の小物トレイ」「ケーブルをまとめるマグネット式ホルダー」などが検討候補に。


4. 売れ筋リサーチの落とし穴と注意点

4-1. 「売れているから儲かる」は間違い

  • 人気商品の裏側に潜む競合リスク
    SNSや検索トレンドで話題の商品ほど、すでに大手企業やモール内の複数店舗が扱っているケースが多い。結果として仕入れルートは限られ、卸価格も高止まりしやすい。

  • 価格競争に巻き込まれるリスク
    特にAmazon・楽天などのモール上では「値下げ合戦」が常態化しており、粗利を確保するのが難しくなる。

  • 広告費による下支えが必要になる場合がある
    SNSでバズった商品を広告抜きで販売するのは困難。リスティングやSNS広告で集客コストを掛けたうえで、薄利多売で回転率を上げる戦略が必要になることも。

注意点

  • 「SNSでバズった瞬間は飛ぶように売れるが、数週間で飽きられてしまう」ケースも少なくない。バズの後に長期的に売れ続ける商品は、「利便性」「付加価値」「ブランド力」のいずれかで差別化されている場合が多い。

4-2. 輸入品・模倣品リスク

  • 権利侵害(知財侵害)などの法的リスク
    SNSで海外で流行っている商品を見つけても、国内での商標権や特許権をよく確認しないまま仕入れると、後でトラブルになる可能性がある。

  • 品質保証やアフターサポートの難しさ
    海外製品は安価な反面、保証がついていない・故障時の対応が困難といったリスクがある。

  • 関税・輸入手続きコストの見落とし
    輸入時には関税だけでなく、通関手数料や倉庫保管料がかかる場合がある。結果として実質コストが高まる可能性があるため、仕入れ予算をシミュレーションする際には必ず輸入関連費用も含めること。

具体例

  • SNSでバズっていたスマートフォン用多機能スタンドが、実は他社の特許を侵害していることが判明し、Amazonジャパンが販売停止処分を行ったケース。

  • 事前に類似品の特許調査や権利確認を行っていなかったため、在庫を抱えたまま返品・廃棄コストだけがかかり、利益を圧迫した。

4-3. ユーザーのニーズはあっても商品化が難しいケース

  • 技術的に高度すぎる要望
    アンケートで「〇〇の機能がほしい」という要望が出たとしても、実際に製品化するにはコストや技術面で課題が多い場合がある。

  • 製造コストと市場価格のギャップ
    「安く作りたい」と思っても、設計や金型代、部材コストが高くなると、最終的に販売価格が相場より高くなり、売れにくくなってしまう。

  • 市場にそもそもニーズがない場合
    アンケート回答者が限定的・身内だけだと、母数バイアスがかかりやすい。実際にはニッチすぎて市場規模が小さいケースもあるため、複数チャネルで検証することが重要。

対策例

  • 小ロットで試作品を作り、モニター販売して反応を確認。売れ行きが良ければ追加発注をかけるスモールスタート戦略を取る。

  • クラウドファンディング(Makuake/CAMPFIREなど)で事前予約を集め、実際の需要を見極めながら開発費を回収する方法も有効。


5. 商品リサーチに役立つ無料/低コストツール一覧

ツール名 用途 URL・備考
Googleトレンド 検索需要の推移を可視化 https://trends.google.co.jp/
Googleキーワードプランナー 月間検索数・競合性・推奨入札価格を分析 Google広告アカウント必要
X(旧Twitter)検索 実際の購入ツイートやレビューを抽出 キーワード検索「買ってよかった ○○」など
Instagramハッシュタグ検索 投稿数・いいね数でトレンドを把握 #便利グッズ、#在宅ワークグッズなど
TikTok バズ商品動画の再生数・コメント数で需要を予測 タグ例:#バズってる商品、#買ってよかった
Googleフォーム 簡易アンケート作成・回答管理 https://docs.google.com/forms/
LINEアンケート LINEフォロワーへアンケート配信(リッチメッセージ利用可) LINE公式アカウント要
Answer the Public 英語圏キーワードリサーチ(日本語でも関連ワード取得可能な場合あり) https://answerthepublic.com/
YouTube 商品レビュー動画や開封動画を視聴、人気度を把握 「○○ レビュー」「○○ 開封」などで検索
薬事チェックツール(外部) 化粧品、健康食品など医薬品関連商品の規制チェック 例:日医薬GMP、PMDAガイドラインなど
クラウドワークス・ランサーズ 試作品開発やデザイン業務を外注する際の相場・発注例を確認 中小の製造・開発案件の受注が可能

6. まとめ:売れないリスクを減らし、利益を最大化するために

  1. SNSトレンド調査

    • X(旧Twitter)、Instagram、TikTokを駆使し、今話題の商品や口コミをリアルタイムでキャッチ。

    • 投稿数、いいね数、リプライ数などで反響度を計測し、実際に売れそうな商品の候補を絞り込む。

  2. Googleツールを活用した「見えない需要」の分析

    • Googleトレンドで季節性や地域性を把握し、繁忙期・閑散期を見極める。

    • キーワードプランナーで月間検索数や競合性をチェックし、リスティング広告のコスト感を把握する。

  3. アンケートで“隠れニーズ”を発掘

    • Googleフォーム、LINEアンケートで具体的な悩みや要望を定量・定性分析。

    • 回答者属性を絞り込み、ターゲット層ごとのニーズを細かく抽出する。

  4. 落とし穴を回避するためのリスク管理

    • 人気商品の裏に潜む競合リスクや価格競争リスクを理解し、利益率を維持できる商品選定を心がける。

    • 輸入品や模倣品を扱う場合は、必ず権利(特許・商標)のリサーチを事前に行う。

    • アンケートで挙がった要望は技術的/コスト的に実現可能かを検証し、無理のないスモールスタート戦略を採用する。

上記の方法を組み合わせることで、「売れる商品を見つける確率」は格段に上がります。SNSトレンド調査で市場の温度感をつかみつつ、Googleツールで需要を数値化し、アンケートでニッチな悩みを発掘する──この3ステップを継続的に行えば、副業ECでも安定した売上を作りやすくなるでしょう。

次回(6月3日配信予定)は、Shopifyを使った「最短3時間でショップ開設マニュアル」をお届けします。実際の画面キャプチャを交えつつ、初期設定から公開までの手順を丁寧に解説しますので、お楽しみに!

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